ご相談者様は小規模のクリニックで受付の仕事をしていましたが、雇用契約や就業規則等に定められた始業時間よりも早い出勤を指示され、早出出勤をしており、毎日サービス残業も余儀なくされていましたが、一切残業代は支払われていませんでした。ご相談時点で既に勤務先を退職しており、手元に証拠がなく、ご自身での証拠収集も難しい状況でした。

ご相談の内容から、未払残業代は相当程度存在することが予想されました。また、タイムカードは会社にあり、残業代は出ていないものの実際の出勤時間・退勤時間どおりにタイムカードを切っていたとのことでした。そこで、使用者に対し、通知書を発送し、タイムカード等の資料の共有を求めました。使用者側は、当方の請求に直ちに応じ、タイムカード等の資料を提供してきたため、未払残業代を計算し、150万円程度の残業代を回収することができました。